ぬおーのブログ

模型を自作したりいじったりしています。どうぞよろしくお願いします。

【初めてのペーパー工作講座】京急1500系をつくろう(1)

皆さんお疲れ様です。

 

前回京急1700系を完成させてまた次の新作に取り掛かったのですが、どうせならペーパー工作をやったことがない人ややってみたいけど作り方が分からないという方の参考に少しでもなるようにひとつひとつの工程を私流のやり方で詳しく解説していこうと思います。

今回は京急1500系の増結車(4両)を制作講座みたいなのを織り交ぜてだらだらと作っていこうかと思います。この車両は特段複雑な前面形状をしているわけでもなく側面の窓も大きな1枚ものの窓が1本だけの柱で割られてるだけなのではじめてペーパー自作する人にももってこいの形式だと思います。


f:id:nuo1725:20190413220636j:image

まず初っ端からお断り文句でアレですがペーパー自作のやり方には何通りもの作り方があって経験を重ねてきたモデラーの方々は各々作業効率や完成度を考慮などをした上でその作り方を確立させています。型紙の切り出し手順にしても表面処理の方法も様々なやり方がありこの作り方が絶対に正しいということはほとんどありません。

 

なので私の作り方にもそれなりの癖があるので必ずしもこの作り方でないといけないことはありませんので、ここでの作り方もあくまで参考程度に各自工夫して自分なりの作り方を確立して頂ければいいかと思います。

 

 


f:id:nuo1725:20190413214447j:image

まずは型紙を用意します。前作と同じくオリジナルで罫書いた型紙を使用します。鉄道模型雑誌のとれいんでも京急1500系の型紙がありましたね(私はその型紙がゲット出来なかったんで自分で型紙を作りました…)

本形式の型紙向けに書いたものですが京急の1500系に限らずほかの18メートル車両にも汎用出来ると思います。

この車両を皮切りに色々とバリ展も考えてますので…


f:id:nuo1725:20190413222809j:image

型紙の切抜き作業に使用する工具を紹介します。まず下から紹介しますと…

 

定規(ステンレス製)

窓を真っ直ぐ切るのに欠かせない工具です。プラ製じゃなくて必ずステンレス製のものを用意しましょう。プラ製だと定規についてる凸凹の傷でガタガタしてキレイに切れませんので。15センチのものと30センチのものを用意しましょう。

 

カッター

これがなくては何も始まらない。刃の角度が45度と30度のものがあり、紙を切るぶんにはどちらでも大丈夫ですが私は細かいパーツの加工に便利なので私は30度のカッターを使っています。小さいサイズが持ちやすくていいかと思います。

 

彫刻刀

窓の四隅など丸くなっている部分を切るのに使用します。

 

ポンチ(カッターの左隣)

彫刻刀と同じ目的で使用しますが、彫刻刀のRに合わない部分に重点的に活用しています。手で押し付けるだけでは切れないのでポンチの頭の部分をハンマーで叩きます。

切った紙切れが中に詰まっていくのでそれを取り除くのにキリでほじくって使います。なので彫刻刀よりも効率がわるいので1番多い側面の窓のRは基本的に彫刻刀を使用して使い分けています。


f:id:nuo1725:20190413214948j:image

窓の切り抜きにあたって先に窓の四隅のRなどに切込みを入れます。基本的に彫刻刀を使いますがとなりのドアの開口部の少し大きめのRはΦ2.0のポンチで開けています。


f:id:nuo1725:20190413215340j:image

裏から見るとこんな感じです。表から見ると見えにくい彫刻刀の切り込みもちゃんと確認できますね。


f:id:nuo1725:20190413224954j:image

次に窓をカッターで切ります。一度で切ろうとせずに2~3回に分けて切りましょう。

綺麗に切るコツは同じ位置の窓を揃えて一気に切るということですかね…

この写真で言うとまず左端の4箇所の窓の一辺を合わせてこのままカッターを走らせます

1箇所の窓をくるくる回しながら切るのではなく全体的に満遍なく切り抜いていきます。



f:id:nuo1725:20190413215618j:image

すべての窓を切り抜きました。


f:id:nuo1725:20190413231309j:image

こちらは前面の型紙です。前面は3枚構成でこれらを貼り重ねることで実車の奥まった前面形状を表現できます


f:id:nuo1725:20190413215510j:image

切り抜きが終われば側板を貼り合わせます。外張りのみを切り出して裏側に木工ボンドを隅々まで塗るんですがあまりモタモタし過ぎるとボンドがカピカピになってちゃんと貼り合わせなくなりますので丁寧に、手際よくやります…


f:id:nuo1725:20190413220059j:image

貼り合わせたのがこちらです。貼り合わせたらボンドの水分で反って変形してしまうので雑誌などを上に何枚も重ねた重しに乗せて丸一日乾燥させましょう。


f:id:nuo1725:20190413231500j:image

妻板や前面は接着面積が側面に比べて少ないのでまだ幾分かゆとりを持って作業できます…

 

今回はここまでです。まだまだ説明が足りない部分があって恐縮ですが、この車両の制作記はこのような作り方を織り交ぜながらやっていこうと思います。

ペーパー工作経験者からすればつまらないかと思いますが少しでも参考になりそうなことも書いていきますのでどうぞよろしくお願いします。