模型工房パーミルの3050系を作ってみた
今日はいつものHOゲージじゃなくてNゲージ車両の制作記事です。
半年近く前のことですが、模型工房パーミルから発売されている名古屋市営地下鉄の3050系を制作しました。このキットはペーパーモデルで窓やドアの切り抜きや細かいモールドの表現をレーザー加工機で加工されていて、今回購入したキットは予め塗装もされています。
レーザーカットのペーパーキットいくつかありますが、塗装済みは今までになかったので今回どんなものかと作ってみたということです。
前置きが長くなりましたがこちらがキットの内容です。見ての通りボディ側板は既に塗装済みでホワイトメタルの前面もスカート以外は塗装されています。車体で塗装が必要なの部分はスカートと屋根です。
さっそく組み立てていきます。側板と妻板はそれぞれ2枚構成となっており、公式ではクリップ等で挟んでおき、写真手前の妻面にある四隅の四角い穴(こちらが裏面になります)に流動性の高い流し込みタイプの瞬間接着剤を流すというものになっています。
この手のペーパーキットは木工ボンドを使うのが普通だと思っていたのですが、このキットは前述の説明書に従えば非常に効率よく組むことが出来ました。ただ、接着剤の流しすぎにより、ドア周りに隙間があるとはみ出る恐れがあるのと、カッティングシート等の上でやる時はそのカッティングシートと車体がくっついてしまう可能性があるのでそこは注意して作業した方がいいでしょう。
側板も同じ要領でやっていきます。こちらは妻板に比べて面積が広いのでズレないように注意して片側から順繰りやっていくのが良いと思います。貼り合わせが終わったら屋根肩に曲げぐせを付けておきます。
箱組を完了させるとこんな感じです。
屋根のパーツも一式レーザーカットされたペーパー製のパーツが付属おり、パンタと避雷器と名鉄アンテナだけ用意すればいいです。ここまで使用した接着剤は全て瞬間接着剤で木工ボンドの出番は全くありませんでした。
箱組をして屋根のパーツを付けたら屋根を塗装します。前面のパーツは屋根を塗ってから取り付けることにしました。
マスキングを剥がしたあと、妻面の雨樋を取り付けます。塗装前に付けるとマスキングの邪魔になると思ったので、塗装後に接着しました。この部分のみ瞬間接着剤を使わずいつものGクリアで取り付けました。
ちょうど側板と妻面の接合部を目隠しする形で貼り付けるので継ぎ目消しをしなくて済むということです。
前面を取り付けて窓を取り付れば車体は完成です。前面の接合と窓の貼り付けにはGクリアを使っています。
変わって床下機器です。床下も全てペーパーで構成されており、ユーザーの好みに合わせてGMの床板も使用出来るようになっています。床下機器もVVVFの筐体などメリハリのあるところは別パーツを貼り合わせることである程度奥行きが表現できます。全体的なボリュームでいえば個人的にアレですが、機器の細部のモールドはしっかりと再現されていると思います。
床下も塗装して各パーツをはめたら完成です。
台車とパンタはGMのものを、動力は鉄コレのものを使用しました。クーラーも付属してはいますが、組み立てが大変そうだったので近似している東急8500のクーラーを載せてみました。
今回塗装済みペーパーキットという今までになかった新しいキットに触れてみましたが、とても組みやすく、初心者でも作りやすい方のキットなんじゃないかなと思いました。私もとても新鮮な気持ちで作ることが出来てとても楽しかったです。これからもぜひNゲージ車両のみならず、HOゲージの車両もどんどん充実していただきたいです。
おまけ
ちょうど同じ時期に鉄コレからも3000系が発売されたので、購入して並べてみました。駆け足気味で書き足りないところも多々ありますが、模型工房パーミル製品を作る際の参考に少しでもなればと思います。ありがとうございました