207系貫通編成(1)
こんばんは。前回のパーミル製ペーパーキットの記事を上げたところ多くの方に見て頂けてとても嬉しく思います。ぜひともホームグラウンドのHOゲージの制作記も…
てなわけで今回は新しく取り掛かったHOゲージの制作記です。
今回はタイトルの通りJR西の207系です。
僕がHOゲージのペーパー自作を始めてから兼ねてより作ってみたかった車両です。ですがステンレス車体やワイドボディであることを始め、前面の形状などといった問題に立ち向かう勇気がなくて後回しにしていましたが、手を動かさない限り欲しいものはいつまで経っても得られないので、いくつかの作品を作ってそれなりのノウハウも培えたと思う今の自分なら出来ると思って今回制作に至りました。
前置きはほどほどにして制作にかかります。
いろいろと順を飛ばしまくってる気がしますが作り始めて1番最初の写真がこれでした()
いつものように窓抜きをして側板を二枚重ねにしてやすりがけを行ったあとの写真です。
このあとある程度希釈したサーフェイサーを筆で塗って乾燥後にペーパーをかけるっていう工程を下地が整うまで何度か繰り返すのですがそちらに関しては以前の京急の記事などを参考にしてください。
書くのがめんどくさいのは否定できませんが、このあたりの作り方はどんな車両でも基本的に同じ工程で済ませちゃうんです。だからわかりきってるハナシなんですよね…w
今回の作品は特徴のある点が多い車両なので初めて採り入れた新工法も多々ありますのでそちらも追々詳しく解説していこうと思っております。
車体を箱組する前に裾の折り曲げ部分をしっかりと折るために外側に切込みを入れます。
あまり力を入れずに浅く切り込めば十分です。
今回は私としては初めてペーパールーフを採り入れることとなりました。といっても最初から屋根と側板をくっつけた1枚ものとして設計した訳ではなく別個で設計した3枚構成のものとなっています。
こちらは屋根の裏側にはめ込む骨組みのパーツになります。左右の補強材をつなぐ役目を果たしつつ屋根の形状も維持出来る作りとなっているため非常に頑丈な造りを実現しました。1両あたり4本入れています。
箱組を終えた車体です。今回制作する207系は1991年に片町線に投入された7連貫通の編成を作ります。だって先頭車4両も作るのやだもん。
まだ前面に手がついていませんが次回は前面の制作にかかります。それでは
模型工房パーミルの3050系を作ってみた
今日はいつものHOゲージじゃなくてNゲージ車両の制作記事です。
半年近く前のことですが、模型工房パーミルから発売されている名古屋市営地下鉄の3050系を制作しました。このキットはペーパーモデルで窓やドアの切り抜きや細かいモールドの表現をレーザー加工機で加工されていて、今回購入したキットは予め塗装もされています。
レーザーカットのペーパーキットいくつかありますが、塗装済みは今までになかったので今回どんなものかと作ってみたということです。
前置きが長くなりましたがこちらがキットの内容です。見ての通りボディ側板は既に塗装済みでホワイトメタルの前面もスカート以外は塗装されています。車体で塗装が必要なの部分はスカートと屋根です。
さっそく組み立てていきます。側板と妻板はそれぞれ2枚構成となっており、公式ではクリップ等で挟んでおき、写真手前の妻面にある四隅の四角い穴(こちらが裏面になります)に流動性の高い流し込みタイプの瞬間接着剤を流すというものになっています。
この手のペーパーキットは木工ボンドを使うのが普通だと思っていたのですが、このキットは前述の説明書に従えば非常に効率よく組むことが出来ました。ただ、接着剤の流しすぎにより、ドア周りに隙間があるとはみ出る恐れがあるのと、カッティングシート等の上でやる時はそのカッティングシートと車体がくっついてしまう可能性があるのでそこは注意して作業した方がいいでしょう。
側板も同じ要領でやっていきます。こちらは妻板に比べて面積が広いのでズレないように注意して片側から順繰りやっていくのが良いと思います。貼り合わせが終わったら屋根肩に曲げぐせを付けておきます。
箱組を完了させるとこんな感じです。
屋根のパーツも一式レーザーカットされたペーパー製のパーツが付属おり、パンタと避雷器と名鉄アンテナだけ用意すればいいです。ここまで使用した接着剤は全て瞬間接着剤で木工ボンドの出番は全くありませんでした。
箱組をして屋根のパーツを付けたら屋根を塗装します。前面のパーツは屋根を塗ってから取り付けることにしました。
マスキングを剥がしたあと、妻面の雨樋を取り付けます。塗装前に付けるとマスキングの邪魔になると思ったので、塗装後に接着しました。この部分のみ瞬間接着剤を使わずいつものGクリアで取り付けました。
ちょうど側板と妻面の接合部を目隠しする形で貼り付けるので継ぎ目消しをしなくて済むということです。
前面を取り付けて窓を取り付れば車体は完成です。前面の接合と窓の貼り付けにはGクリアを使っています。
変わって床下機器です。床下も全てペーパーで構成されており、ユーザーの好みに合わせてGMの床板も使用出来るようになっています。床下機器もVVVFの筐体などメリハリのあるところは別パーツを貼り合わせることである程度奥行きが表現できます。全体的なボリュームでいえば個人的にアレですが、機器の細部のモールドはしっかりと再現されていると思います。
床下も塗装して各パーツをはめたら完成です。
台車とパンタはGMのものを、動力は鉄コレのものを使用しました。クーラーも付属してはいますが、組み立てが大変そうだったので近似している東急8500のクーラーを載せてみました。
今回塗装済みペーパーキットという今までになかった新しいキットに触れてみましたが、とても組みやすく、初心者でも作りやすい方のキットなんじゃないかなと思いました。私もとても新鮮な気持ちで作ることが出来てとても楽しかったです。これからもぜひNゲージ車両のみならず、HOゲージの車両もどんどん充実していただきたいです。
おまけ
ちょうど同じ時期に鉄コレからも3000系が発売されたので、購入して並べてみました。駆け足気味で書き足りないところも多々ありますが、模型工房パーミル製品を作る際の参考に少しでもなればと思います。ありがとうございました
京急1500系の完成と…
お久しぶりです。しばらく更新が途絶えてしまいましたがボチボチやっていきます…
前回の1500系を完成させます。
クーラーを取り付けます。実車はCU71E(だったと思う)が搭載されていますが入手出来なかったので前回のと同じRPU11016で代用。
窓を貼り付けてからドアステッカーも貼り付けます。これも前回の編成と同じですね
座席もこれまた前回と同じ内容で…
完成です。写真が少なめですが基本的に前の1500と何ら変わりない方法で作ったのでそちらも参考にしていただければなと…
1700との併結をイメージして。
やはり12両繋ぐと迫力ありますよね。
これにて1500系の制作がひと段落着きました。
そして次回作になるであろう車両。
いろいろと新しい技術を盛り込んだ面白い工作になるだろうと思います。
こちらの制作もしばらくしたらあげていきます…
ありがとうございました
京急1500系を作る(8)
塗装の続きです。
帯のマスキングを終えて次の塗装に入れる車体です。都営浅草線に見えなく…ないか。
次の塗装に入る前にもう一度同じ白を吹き付けます。滲み防止の為です
次に前面の黒を塗ります。もう赤色が塗られてますがこれは塗る順番を間違えまして先に黒を吹いてから赤を塗ります。
ここまできたら内側と帯のマスキングを剥がします。果たして結果はいかに…
だいたい上手くいきました。車番を削ってから光沢クリアーで艶を出します。
屋根の塗り分けはこんな感じです。
前はこんな感じ。
ヘッドライトのリムを塗り分けます。面倒でもマスキングをきちんとした方がいいです…
誘導無線アンテナの配管の存在を完全に忘れていました()
なので塗装後ですが引いていきます。前作の1725編成は埋込み型の配管だったのでアンテナから僅かに出てるケーブルだけを再現しましたが今回の車両はむき出しになってるのでその違いを作り分けています。
床板も並行して塗装します。前作に合わせて床下機器はMr.の35番、床板はダークイエローでそれぞれ塗り分けています。
次回で完成です。お楽しみに
京急1500系をつくる(7)
今回は塗装編です。
本塗装をおこなう前に下地処理をします。
私がいつも使用しているのはこのMr.primer Surfacer1000でプライマーとサフの役割を一度で担えるスプレーです。色乗りが悪いので一度で済ませようとせず、根気よく何回も重ね塗りしてください。
サーフェイサーがじゅうぶん乾いたら塗装に入ります。最初に塗る場所は貫通扉と車内のドアの銀色の部分です。マスキングしてるので分かりにくいですが…
その次に内装パネルの色を塗ります。艶のある白がいいでしょう。乾燥させた後奥の車両のようにボディカラーがつかないよう全体をマスキングします。
内装のマスキングが終わればいよいよ外装の塗装に入ります。屋根をねずみ色1号で塗装します。あちこちから吹き付けて特にパンタ周辺は塗り残しのないように…
屋根をマスキングしてから白帯の塗料を吹き、帯を2.5幅のマスキングテープでマスキングします。
真っ直ぐ塗り分ける方法として車体下半分に10ミリ幅のマスキングテープを貼り、その上に沿うようにして帯のマスキングテープを貼っていくといいでしょう。
あとこの部分に切込みを入れておくのも忘れないようにしましょう。(前回これをやらずにえげつない修正を要したので…)
なぜか乗務員扉のところが剥がれかけてました…型紙を貼り合わせた時の接着が甘かったからでしょう。こうならないためにも貼り合わせはしっかりとしましょうね。
車番もこの段階で貼り付けておきます。使用したのはマッハのエッチング文字で、前は近鉄用、横は阪急のものを使いました。
長いので今回はここまでです。
京急1500系をつくる(6)
床下機器を作ります
材料は6×8のヒノキ角材であらかじめサーフェイサーで木目を消します。実車の写真を見ながら現物合わせでそれらしく作っていきます。あくまでもそれらしく(大事なことなので2回言いました)。
今回プロトタイプにした編成は東洋電機製造の制御装置を搭載しているので近似の形状の抵抗器としてエコーモデルの主抵抗器を採用しました。ただ1500系の抵抗器は5個並びのタイプですがエコーモデルの抵抗器は4つ並びなのでもうひとつ用意して1個だけ拝借して並べておきました。
抵抗器がつく反対側の床下には断流器があります。ちよっと昔の電車でよくあった鎧のようなカバーを今回はプラ板をちまちま並べて自作しました。これぐらいの部品探せば見つかるかもしれませんが、どれも電動車1両~2両分の床下をまとめて同封したもので値段もそれなりだったのが気に入らず、思い切って自作した次第であります…
こちらはパンタなしの付随M車の床下一式です。ぶっちゃけ各々の部品ひとつひとつを見てもよく分からなかったので自分の想像も交えて制作しています()
コンプレッサだけここにはありませんが、この写真を撮った段階で既製品で探していて結局見つからずコンプまで自作することにしました…
全ての部品が出揃ったらちまちまと取り付けていきます。箱物の機器は帯材を切り出した取付足を介して床板に取り付けます。この反対側に見える物体が自作のコンプレッサです。
作った人がこれはコンプだと言い張るアレですがどんな出来かはご想像にお任せします()
先頭周りはスカートとステップを着けます。
ステップはエンドウの狭幅のやつを使い、スカートはやはりプラ板を切り出してそれらしく曲げた自作です。あまり似てないかもしれませんが後々真鍮で作り直そうかと企み中です
車体と床下をはめ合わせてパンタ付き車両の両側面が見えるように並べました。似てる似てないは別として京急らしい密度のある床下は表現出来たかと思います。
次回からはいよいよ塗装です
つづく
京急1500系をつくる(5)
いつの間にかはじめてのペーパーなんちゃらっていうタイトルが消えてなくなってますが気にしたら負け()
クーラーのランボードを自作します
0.5ミリ厚のプラ板を帯状にカットしてタミヤセメントで組み立てます。
車体に取り付けます。接着には瞬間接着剤を流し込みます。先頭車は少し前に寄った位置で固定しています
屋根のセンターをシャーペンで罫書いてエコーモデルのパンタ碍子台を取り付けます。取付ピッチはレール方向に16ミリ、枕木方向に14ミリでごく一般的な菱形パンタグラフのピッチです。
ヒューズボックスは何故か自作しました…(前作の8両と合わせるため)
1ミリ厚のプラ板をベースに0.3ミリのプラ板で蓋をし、0.6の真鍮線を取付足として差し込んだ粗末なモノです()
図のように組み立てたヒューズボックスを取り付けます。ここからパイピングの作業になりますがこの車両の配管は上下折り重なった複雑な配置なので前作の経験を元に以下のような手順でパイピングを行いました。
1.海側の母線下段を車端部から浦賀方のヒューズ箱に引きます
2.山側の母線下段の配管を海側と対象的に引きます
3.残りの配管を引きます()
段取りと銘打った割にあまりに大雑把ですがとにかく母線下段を先に引こうねっていうことを言いたかっただけです()
というわけで2両分のパイピングを終わらせました。前作の経験もあってサクサクと進みました。
行先表示器の枠を貼り付けます。といってもただの紙を切り抜いて貼り付けただけです。
前のディテールを追加します。特徴的なライトケースはKSモデルの運行窓枠Aをプラ板で厚みをつけて貼り付けただけのものです。
アンチクライマーはこれまたプラ板を駆使して自作しました()
内側のライトケースもこのように厚手のプラ板を日の字に組んで取り付けます。
車体側のディテール加工は以上になります。
次回は床下を作ります。ではでは